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<好 誕生日>



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「好、髪くらい自分で結いなさい」
「いいじゃありませんかにーに。可愛い妹の誕生日くらい 甘やかしてくださいよ」
「いつも私が結っているのでしょう。それにこういう時だけ早起きですね。
 私も今起きたところだというのに」
「だって誕生日ってわくわくしちゃうじゃないですか! あ、にーに、今日は私お姫さまですよお姫さま」
「はいはい」
「それでそれで、マスターの部屋に行ったらふたりで『おめでとう』って言ってくださいね!」
「はいはい、分かっていますよ。ほら、じっとしていなさい」
「はーい」

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2011/01/16
   

<謝 誕生日>



謝 「…………」
チ 「謝? どうしたんだ、私服で表にいるなんて珍しいな」

 木陰の中で空を見上げてぼんやりとする謝に後ろから声がかけられた。
 謝は視線の位置を変えて声の主を仰ぎ見る。そこにいたのはジャージ姿の金髪碧眼の青年。

謝 「ああ、チャーリーですか。マスターに誕生日くらいは休めと放り出されたのですが何をすればいいのか……」
チ 「誕生日? ああ、通りで母さんが張り切っているわけだ。そういえば今日だったな。
   何もすることがないなら街にでも行くか。何か買ってやる」
謝 「いえ、私は――――」
チ 「遠慮するな。ちょっと待ってろ、さすがにジャージで宮の外には出られないからな。着替えてくる」

 無駄だと分かりながらも口にした辞意は、やはり予想通りに却下された。さくさく話を進める友人の背中を見送り、
謝はふっと口元に笑みを刻む。

 「行くか?」ではなく「行くか」と言うところの、なんと彼らしいことか、と。

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謝の誕生日。いつも朝から晩まで宮内の仕事をしているから一日くらい休めと放り出したものの、
若干ワーカホリック気味な謝は休みをもてあましてしまったようです(´v`;){この子はもう……
そんなところで声をかけてくれたのが謝の友人で一家で風吹く宮で働いてくれているミルトン家の三男、チャーリーです。

静かだけど飄々としている謝と明るいけど融通の利かないチャーリー。
このふたりは性格が真逆のようですが昔から仲良しです。年が近いのもありますがウマが合うようです。
喧嘩はありますけど、「最初は犬猿で後から〜」なんて展開はまるで縁遠いふたりです。


2011/04/16

<ひなまつり>



ひなまつりに即興で描いたものです。 
最初は鉛筆絵の白黒だったのですが筆圧が強すぎて消した線等が
目立ちすぎてしまったので急遽カラーに。


2011/03/21







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風吹く宮(http://kazezukumiya.kagechiyo.net/)