悔しさとか、みじめさとか、寂しさとか、苦しさとか、そういうのを感じないことってない。

些細なことで悔しくなるし、みじめになるし、寂しくなるし、苦しくなる。

「何で自分が」って暴れたくなる。

そんなことしたって変わらないって分かってても、子供みたいに暴れて、わめいて、放り出したくなる。

そして落ち着くと、そんな自分が嫌になる。

「馬鹿馬鹿しい」と吐き捨てて、「あほらしい」と掃き捨てたくなる。



頭の中にぐるぐる渦巻く「嫌だ」っていう感情。


何が、って訊かれたらきっと答えられない酷く曖昧なもの。

何かが、としか言えないほど、実体がなくてしょうもないもの。

理由なんてない。

多分自分が自分の周りに壁を作っているだけの、それだけのこと。


壁を作ってるのも結局被害妄想だっていうのが分かってるからまた憂鬱。

こんなんじゃないのにねってぽつりと呟いた言葉もどこかに消える。




だけどそればっかりかって言われると違うわけで。


楽しさとか、嬉しさとか、愛おしさとか、優しさとか、あたたかさとか、

そういうのだってちゃんと知ってる。

誰かの一言に支えられる。

誰かの笑顔に満たされる。

誰かの優しさに癒される。

誰かのあたたかさに嬉しくなる。



誰かがいるから傷付くこともあるけれど、それでもやっぱり、誰かがいるから生きている。



傷付くし悪態つくし壁も作る。

喜ぶしはしゃぐし手もつなぐ。


そんな私だから今日も私は息をする。



ぐるぐる渦巻く感情の中、それでも私は生きている。