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『それでは引き続き進めて参ります。次は――』
悠一たちが降りていくのと同時に始められていたシャッフルが止まる。表示されたのは、ふたりの女性の名前だ。
アニカ(『ヴァインシュトックの英雄』)
アルバ(『創霊の紡ぎ歌』)
純粋に衣装交換を楽しみにしていたアルバはにこにこと笑顔を見せ、男性陣同様ふりふりの服など着たくないと内心思っていたアニカは心底ほっとした様子を見せた。
ふたりがステージ上に召喚されると、すぐに衣装が交換される。
「わっ、アニカさんがその服着るとなんかカッコいい!」
自分の衣装を身に纏っているアニカを、アルバは目を輝かせ満面の笑みで褒めた。はしゃいだ様子を見せて自分の周りをくるくると回るアルバはまるで子犬のようで、小馬鹿にされるでもなく純粋に褒められているのを理解しアニカは照れた様子で少し顔をしかめる。こんな時カリーヌのように笑って可愛く照れられないのが損な所だ。ステージ下ではデリアたちがそんなことを思いながら笑っていた。
「……ありがと。アルバちゃんも似合ってるわ、その格好」
「ほんとですか! わぁ、嬉しいです。アニカさんの服カッコいいなぁって思ってたから着られて嬉しいです。私誰かのお洋服借りるのこれで2回目なんですけど、やっぱり楽しいですよね」
胸の前で両手を握り締め、まるで子供のように楽しそうな笑みを浮かべるアルバにアニカは妹を思いだしくすりと笑う。
「2回目なの?」
「はい、前はロニー君からカエル借りました!」
「カエル? ああ、去年の企画で最初に大将に選ばれた子ね」
視線を巡らせ会場を見渡すと、一際目立つ長身のカエルフードの少年、ロニーことロナルドの姿はすぐにアニカの視界に入った。隣にいる酒飲み友達になった姉のリーゼロッテも含めたふたりと目が合うと、アベーユ姉弟は揃って手を振ってくる。
アルバが元気に手を振り返すと、近場からアニカの妹の声が聞こえてきた。
「お姉ちゃん、こっちにも手ぇ振ってー」
どうせすぐに戻るでしょう。頭の中でツッコミつつも、振り返さないとむくれるのは分かりきっていたのでアニカは妹に向かって手を振り返す。それに返されたのは、満足げな笑みだった。
アルバとアニカがステージから降りると、すぐに次の組が発表される。そこに出された名前は今のところ初めての同一世界の男性2人。しかし、その内の片方は引きつるように「えぇ!?」と大声を出した。そして、その声が響く間に彼らの姿はステージ上に現れる。